前回の続き。

原文:
http://www.channelfireball.com/articles/eldritch-moon-limited-set-review-blue/



ネベルガストの伝令
{2}{U}
クリーチャー ― スピリット
2/1
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
飛行
ネベルガストの伝令か他のスピリットが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。

Rating:3.0

やっかい仔が帰ってきた!
パーマネントをアンタップする能力が失われた代わりに、デッキにまだスピリットがいれば繰り返し効果を誘発できるんだ。一度きりのタッパーだとしても、実際いつだって採用される非常に効果的なリミテッドカードだ。
スピリットに寄せたデッキでは、戦場を大いに支配できるカードとなり、相手には非常にいらただしいものになるだろう。ソーサリータイミングでのスピリットはブロッカーしかタップできず、攻撃の助けにしかならない。しかし、異界月では結構な数のスピリットが瞬速を持っているから、実戦ではやっかい仔以上の効果で助けてくれるはずさ。


霜のニブリス
{2}{U}{U}
クリーチャー ― スピリット
3/3
飛行
果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。)
あなたがインスタント・呪文かソーサリー・呪文を1つ唱えるたび、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。そのクリーチャーは、それのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。

Rating:4.5

ほぼ完成体の講師のようなもので、もともとかなり強力な飛行生物の上に、スペルが数枚あればぶっ壊れとなる。コイツに沿った形でドラフトがうまくいったなら、ニブリスを引いて生き残った試合はまず決して負けないだろう。
だから、本リミテ環境で最強クラスの1枚とみている。


研究室の捜索
{4}{U}{U}
インスタント
昂揚 ― あなたの墓地にあるカードにカード・タイプが合計4種類以上含まれるなら、研究室の捜索を唱えるためのコストは{2}少なくなる。カードを3枚引く。

Rating:2.5

6マナで3ドローはリミテじゃちょっと高くつくね。(6マナ4ドローならボムなんだが)
長期戦では、6マナでキャストしてもゲームを君のほうに傾けることができる。
終盤もしくは昂揚デッキなら4マナでプレイできるってことを考えると、かなり強力なリミテカードだ。

どんなドラフトデッキにも入るカードじゃないだろうね。
でもコイツが欲しいデッキなら、とても、とっても嬉しくなるカードだよ。


突発的変化
{U}
エンチャント ― オーラ
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは-X/-0の修整を受ける。Xはあなたの墓地にあるカードの枚数に等しい。

Rating:1.5

相手生物のパワーを下げるのは特に強い効果ってわけじゃない。
だけど、コストは申し分ないね。
ドローに大量のマナを必要とするカード(研究室の捜索のような)が欲しい遅めのデッキなら、相手にテンポディスアドバンテージをもたらし、君自身を守る良い手段だ。
それほど遅くないデッキであっても、回避もち生物への素晴らしい回答となるし、飛行生物が多いデッキへの優れたサイドボードカードとなるかもしれない。

繰り返しになるけど、いつだってデッキに入るわけじゃないよ。
でも、コイツが欲しいデッキでは非常に強力で効果的なカードとなるだろう。
そして、ドラフトの終盤でも拾える機会があるだろうさ。


即時却下
{2}{U}{U}
インスタント
他の呪文すべてを追放し、能力すべてを打ち消す。

Rating:1.0

4マナのバニラカウンターに相当する、変わったテキストのカードだ。
取り消しは大抵のカウンターより好きなんだけど、メインから4マナの取り消しを入れようとは思わないし、かなりの長期戦となる場合にだけサイドインするだろう。


棚卸し
{1}{U}
ソーサリー
カードを1枚引き、その後さらにカードを、あなたの墓地にある「棚卸し」という名前のカードの枚数に等しい枚数引く。

Rating:1.5

普通のデッキでは、棚卸しをとても強く使うには4枚必要だ。
異界月がたった2パックしかないんじゃ、単純にそいつは望めそうにないな。
スペルシナジーのあるデッキでは、3枚あれば十分強力だし、1-2枚しかとれなかったとしても採用するかもね。

この手のカードに気を払うのはいつだって良いことだね。卓で集めてるのは1人だけかもしれないし、めちゃめちゃ運良くコイツがたくさん現れた時に備えて渡りをつけておきたいと思うかもしれない。しかし、ドラフト序盤でコイツを高くピックするのは基本的に間違いだと思うぜ。


ぼろぼろの憑依者
{1}{U}
クリーチャー ― スピリット
2/1
飛行
ぼろぼろの憑依者は飛行を持つクリーチャーのみをブロックできる。

Rating:2.5

2マナパワー2回避もちはいつだってかなり良いもんだ、憑依者も例外なくそれに当てはまる。
異界月で青は最もアグロな色ではないという事実が少し足を引っ張るが、それでも青白スピリットや青赤速攻のようなデッキでは素晴らしいカードとなるだろう。

異界月の加わったリミテッドにおいて、スピリットは非常に強力な部族となった。
ぼろぼろの憑依者はその大きな原動力さ。


取り繕い
{U}
インスタント
あなたがコントロールするパーマネントを対象とする呪文1つを対象とし、それを打ち消す。

Rating:1.0

取り繕いのような非常に状況を選ぶカードは、決して高く見られない。
19-20枚しかプレイアブルカードをピックできなかった非常事態においてなら、コイツをメインに入れて完璧に機能してくれと祈ることもあるだろう。
だが、なるべくならサイドボードにしまっておきたいね。


非実体化
{1}{U}
インスタント
呪文1つかクリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。

Rating:2.5

大抵のリミテッドデッキは1-2枚バウンスがあるとうまくいくし、こいつは良いバウンスだ。
ほとんどの場合生物をバウンスするだろうが、時に罪人への急襲や悪魔の遊び場を差し戻すことでゲームに勝てるだろうね。

本環境のバウンスは比較的数が多いため、その価値を損ねている。
俺は非実体化をあまり高くピックしたくはないな、ドラフト終盤でただの風を安く拾えるだろうからね。


波止場の潜入者
{1}{U}
クリーチャー ― 人間・ホラー
1/1
潜伏(このクリーチャーは、これより大きなパワーを持つクリーチャーによってはブロックされない。)
波止場の潜入者がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。そうしたなら、カード1枚を捨てる。
あなたがクリーチャー・カードを1枚捨てるたび、あなたは{2}を支払ってもよい。そうしたなら、無色の3/2のエルドラージ・ホラー・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

Rating:3.0

波止場の潜入者はゲームをとてもすみやかに終わらせる可能性を秘めている。
早めにピックして、いつだってデッキに入れるべきだ、簡単に勝利できるチャンスをつかむためにね。

戦闘ダメージを与えたとき、ルーティングと3/2を生成できるのはどちらも非常に強力だ。
しかし、どちらの能力も見た目よりはやや弱い。なぜなら、3/2を生成するためには良いカードを捨てなきゃいけないからね。終盤では、過剰な土地をサイクリングしたいと思うことはあっても、生物を捨てて3/2を作りたくはないだろう。
とはいえ、長期戦でのルーターはどうあれ勝利条件足るほどに良いカードさ。



青のコモントップ5
1:ぼろぼろの憑依者
2:巧妙なスカーブ
3:霧歩き
4:歓喜する信者
5:棚卸し


異界月の青コモンは極めて凡庸だ。どのカードも「穴埋め」の評価を上回らない。
さらに悪いことに、その多くはデッキを選ぶ、一癖あるやつってことなんだ。
ぼろぼろの憑依者はアグロデッキでのみ、歓喜する信者はディフェンシブなデッキでのみ、棚卸しは枚数をかき集めた場合のみ、突発的変化は墓地を肥やせる遅いデッキでのみ良いカードだ。
巧妙なスカーブが青コモンで唯一、汎用性のある良いカードかもしれない。

アンコモンやレアに目を向ければ、かなり状況が良くなるってのはいい点だ。
青は霜のニブリスと完成体の講師という今セット最良のリミテカードを2枚有しており、そのどちらもが通常(神話でない)レアなんだ。

恐れず青のアンコモンやレアを初手取りして、スピリットやコントロールデッキ、スペルシナジーのアーキタイプに向かおう。


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