【翻訳】Channel Fireball:異界月のリミテッド評価(多色)
2016年8月31日 TCG全般なんとか完結までこぎつけました。
多色編です。
原文:http://www.channelfireball.com/articles/eldritch-moon-limited-set-review-colorless-lands-and-gold/
LSVの指針に従うと、多色カードの評価は君がその色に舵を切っていることを前提としている。
ドラフト序盤において、多色カードより見劣りする単色カードを優先してピックしたい時もあるだろう。
色を2つ決めてしまうことのリスクがあるからね――だけどここではそれを考慮しない。
既にその色を選び終えている、「2パック目初手」のような場合を想定してくれ。
Rating:3.5
平均以上のマナレシオにマッドネスとくれば、どんな赤黒デッキでも胸躍るカードだね。
ここまでで既に良いカードなのに、戦場に出ると時々生物を除去できるという凄いボーナスもついている。
残念なことに、「生物を除去する」と「4ターン目に4/4を召喚する」を同時に両立するのは難しい。4ターン目に暴勇を達成することはめったにないからね。
だけど、僧侶を即プレイするか、ハンドが空になるまで抱えるかは状況に応じて選択できるんだ。これは嬉しい悩みってやつだよ。
Rating:2.5
栄光の頌歌に似た感じのある、かなり強力なカードだ。
守りには機能しないが、ライフゲインのおかげで死にづらくなる。
生物を戦闘で勝ちやすくするわけではないが、潜伏との相性は良く、盤面を整えている相手のライフを削らせてくれる。
復讐作戦は重コントロール指向の黒白デッキならまず採用されるだろうし、この2色に舵を切る要因にすらなるだろう。
だけど、生物でも除去でもない2色のカードでドラフトを始めようとは思わないけどね。
Rating:4.0
まさに血の間の僧侶のように、ギサとゲラルフは4マナにしてメリットがたくさんついた4/4だ。
青と黒はゾンビの色で、あれこれ骨を折らずとも最終的に墓地から唱えられる生物が大勢いることだろう。
自分のライブラリーを削る能力は、墓地から唱えるゾンビが見つかるし、昂揚を助け、青黒という色ならその他もろもろの点でも貢献してくれるんだ。
Rating:3.0
コスパは高い。
だけど、「コスパは高い」は普通、ドラフト序盤で2色を決めるまでの大きな後押しとはいかないね。
とは言ったが、すでに黒緑路線を確定していたなら、4/4トランプルに変貌し、昂揚にも貢献する2マナ生物なんてのはいつでも欲しいものだね。
Rating:4.0
まさに白緑生物デッキが求めていたものだ。
どうあれこの2色は人間が最も多いから、大掛かりな戦闘をしのぐ手段として使える。(しかも、もれなく3/3絆魂がやってくるんだ)
こいつは単体でもかなりのもんだよ、アタッカーを不意打ちできるそこそこのサイズなんだからね。加えて絆魂を内蔵しているから、装備品やオーラ、バットリとの相性は格別だ。
Rating:3.0
とんでもない打点を叩きだす可能性がある。
だけど4マナ多色アンコモンなら、それよりも単体で強い能力が欲しいね。
コイツへのバックアップが十分じゃないなら、おそらく1ターン平均たった2ダメージのもろい生物だ。
ありがたいことに、青赤は「呪文シナジー」の色で、基本的にスペルをたくさん確保できるだろう。
ドローがうまく噛み合えば、恐ろしい脅威となるだろうね。
Rating:2.5
ヴォルダーレンの決闘者に似た(やや劣りそう)サイズとテキストだ。
決闘者よりコストは1少ないが、金枠でしかも基本アグロでない2色の組み合わせときた。
コスパは高いので、黒緑デッキならいつでも採用するだろう、だけどドラフト序盤でコイツから色を決めるのは美味しくないな。
Rating:3.0
白赤アグロをプレイするなら、勝ち馬に乗せてくれるカードだ。
優良除去呪文で、相手にかなりのダメージを叩き込んでくれる。
白赤アグロは攻め続けさせてくれるカードを何であれ求めていて、コイツはその中でまさに最高の1枚だろう。
巣網を見張るものにブロックされた8体の生物全てに、トランプルが付与されることもお忘れなく。
Rating:4.0
カードパワーを考えてみると、実際あらゆる点で最高値に達している。
3マナ2/3飛行は凄くコスパが高い。
瞬速があるから望むならアタッカーを不意打ちできるし、他の選択肢と併せてマナを構えることもできる。(一時的だが)呪文を打ち消しつつ、回避もちアタッカーを追加できるのは盤面で大きく優位が取れる。
コイツは青白って組み合わせが求める種族、スピリットでもあるんだ。
とはいえ、コイツにも限界がある。
そのあと除去されてしまうと、相手はついに呪文を唱えられるんだ。
だがもし打ち消したのが軽い生物なら、数ターン遅らせた時点でかなりの価値がある――ようやく戦場に出た時には大したことなくなってるだろうね。
バットリのような状況を選ぶ呪文を打ち消したなら、相手はそいつを活用できないだろうな。
あらゆる呪文を打ち消せるわけではないが、4マナ以下なら何でもよいので、打ち消す対象に困るはずがないね。
どうあれ、テンポアドを稼ぎながら早期に盤面に出すタイプの生物で、終盤のボムを打ち消すべく、手札にずっと抱えておきたい奴ではないと思うよ。
Rating:4.5
PWがリミテでどれほど強力なのかみんなご存知のことと思うし、五分の盤面でもタミヨウを唱えれば大抵のゲームに勝てるだろう。
リミテッドでは生物を投入することになるから、+1能力はカードを引くために自分の生物に使うことも、戦闘を難しくさせるべく相手の生物に使うこともできる。
君が盤面で勝っているなら、-2能力を使えばゲームに勝てるだろう。
君が押されているなら、この能力で盤面を取り戻すまでの時間を稼ぐべきだね。
この実地研究者の1つの欠点は、リミテじゃ奥義がそこまで凄くないってことだ。(紋章と3枚のランダムなカードがめちゃめちゃ欲しいからタミヨウを使う、ってことはないだろうね)
もう1つの欠点は、3色を要求するってところだ。本セットは2色環境で、色をタッチするのは高くつく。
既に白緑や白青、青緑でドラフトしていれば、タッチを検討してもよいくらいにリターンがある。
だけど、白緑速攻デッキで色の安定性が低下すれば、まず動きがぎこちなくなるだろうね。
タミヨウをデッキになじませるには下準備がいるし、4ターン目に安定して唱えられるためには、さらに手間がかかるね。
Rating:4.5
爪の群れのウルリッチはSOIの主要人物で、多くの狼男のフレーバーテキストでその名に触れられている。
彼はまた、異界月で唯一の、エムラクール堕ちしていない「正統派」狼男のようだね。
このたびようやくカード化されるまで、俺は彼にかなり期待していたよ。
人間サイドは事実ちょっとパッとしない。
場に出ると、他の生物1体の打点を高めてくれる、けれど相手のチャンプブロックを防ぐすべはないんだ。
だけど狼男サイドと来たら、これっぽっちもがっかりするところがない。
相手の最強生物の1体を討ち取れる6/6となれば、フィニッシャーだ。
この効果は実際のところゲームで2回以上誘発できそうだから、本当にバケモンだよ。
以上が異界月のリミテ評価だ!
SOIと結構同じで、高めにピックしてドラフトの指針とするべき強力レア――ボムとまではいかないものもあるけど――がたくさんあるように見える。
多色レアは特に顕著だ。
さて現在、2色の組み合わせ10パターン全てがドラフトで使える、とまでは言い切れないね。
特に、白青スピリットと赤黒吸血鬼はかなり強化されているんだ。
現出能力は見かけ通り強力だろうから、青緑現出デッキを構築する完璧な手法を見出せば大きな武器になると思うぜ。
SOIリミテッドは十分に楽しく人気のあるフォーマットだ。
EMNがそれを損なわないことを祈ろう!
多色編です。
原文:http://www.channelfireball.com/articles/eldritch-moon-limited-set-review-colorless-lands-and-gold/
Ratings Scale
リミテッド殿堂入り: 群れネズミ、梅澤の十手
5.0: そのセットにおける最強。(大天使アヴァシン、死の宿敵、ソリン)
4.5: ぶっ飛んだボム、しかし対処できないわけではない。(ギトラグの怪物、罪人への急襲、秘密の解明者ジェイス、アヴァシンの裁き)
4.0: 良レア、トップアンコモン。(内部着火、悪魔の遊び場、神出鬼没の拷問者)
3.5: トップコモン、強力なアンコモン。(薄暮見の徴募兵、首折れ路の乗り手、癇しゃく)
3.0: 大いにプレイしがいがある、基本的にいつでも役立つ。(墓モグラ、不屈の聖戦士、薄暮のニブリス)
2.5: そこそこ役に立つ、デッキに入らないことはめったにない。(ネファリアの月ドレイク、嵐乗りの霊、灰と化す)
2.0: 良い穴埋め要因、時々デッキから抜ける。(邪悪の暴露、鼓舞する隊長、セルホフの明かり灯し)
1.5: 数合わせ。 50%くらいでデッキから抜ける。 (分かれ道、既決殺人犯、戦闘的な審問官)
1.0: できれば入れたくない。大体の場合デッキに入らない。(黴墓のゴミあさり、吸血鬼の貴族、海墓のスカーヴ)
0.5: かなり使い物にならない。サイドボード要員。 (侵襲手術、天上からの導き、武器庫の開放)
0.0: まったくもって使えない。 (嵐の活用、突沸の器)
LSVの指針に従うと、多色カードの評価は君がその色に舵を切っていることを前提としている。
ドラフト序盤において、多色カードより見劣りする単色カードを優先してピックしたい時もあるだろう。
色を2つ決めてしまうことのリスクがあるからね――だけどここではそれを考慮しない。
既にその色を選び終えている、「2パック目初手」のような場合を想定してくれ。
血の間の僧侶
{2}{B}{R}
クリーチャー ― 吸血鬼・クレリック
4/4
血の間の僧侶が戦場に出るか攻撃するたび、あなたの手札にカードが無い場合、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。血の間の僧侶はそれに2点のダメージを与える。
マッドネス{1}{B}{R}(あなたがこのカードを捨てるなら、これを追放領域に捨てる。あなたがそうしたとき、マッドネス・コストでこれを唱えるか、これをあなたの墓地に置く。)
Rating:3.5
平均以上のマナレシオにマッドネスとくれば、どんな赤黒デッキでも胸躍るカードだね。
ここまでで既に良いカードなのに、戦場に出ると時々生物を除去できるという凄いボーナスもついている。
残念なことに、「生物を除去する」と「4ターン目に4/4を召喚する」を同時に両立するのは難しい。4ターン目に暴勇を達成することはめったにないからね。
だけど、僧侶を即プレイするか、ハンドが空になるまで抱えるかは状況に応じて選択できるんだ。これは嬉しい悩みってやつだよ。
復讐作戦
{3}{W}{B}
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーが1体攻撃するたび、防御プレイヤーは1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
Rating:2.5
栄光の頌歌に似た感じのある、かなり強力なカードだ。
守りには機能しないが、ライフゲインのおかげで死にづらくなる。
生物を戦闘で勝ちやすくするわけではないが、潜伏との相性は良く、盤面を整えている相手のライフを削らせてくれる。
復讐作戦は重コントロール指向の黒白デッキならまず採用されるだろうし、この2色に舵を切る要因にすらなるだろう。
だけど、生物でも除去でもない2色のカードでドラフトを始めようとは思わないけどね。
ギサとゲラルフ
{2}{U}{B}
伝説のクリーチャー ― 人間・ウィザード
4/4
ギサとゲラルフが戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚あなたの墓地に置く。
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からゾンビ・クリーチャー・カードを1枚唱えてもよい。
Rating:4.0
まさに血の間の僧侶のように、ギサとゲラルフは4マナにしてメリットがたくさんついた4/4だ。
青と黒はゾンビの色で、あれこれ骨を折らずとも最終的に墓地から唱えられる生物が大勢いることだろう。
自分のライブラリーを削る能力は、墓地から唱えるゾンビが見つかるし、昂揚を助け、青黒という色ならその他もろもろの点でも貢献してくれるんだ。
残忍な剥ぎ取り
{B}{G}
クリーチャー ― 人間・戦士
2/2
トランプル
残忍な剥ぎ取りがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたのライブラリーの一番上からカードを3枚見る。そのうちの望む枚数をあなたの墓地に、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
昂揚 ― あなたの墓地にあるカードにカード・タイプが合計4種類以上含まれるかぎり、残忍な剥ぎ取りは+2/+2の修整を受ける。
Rating:3.0
コスパは高い。
だけど、「コスパは高い」は普通、ドラフト序盤で2色を決めるまでの大きな後押しとはいかないね。
とは言ったが、すでに黒緑路線を確定していたなら、4/4トランプルに変貌し、昂揚にも貢献する2マナ生物なんてのはいつでも欲しいものだね。
優雅な鷺の勇者
{2}{G}{W}
クリーチャー ― 人間・騎士
3/3
瞬速
絆魂
優雅な鷺の勇者が戦場に出たとき、ターン終了時まで、あなたがコントロールする他の人間は+1/+1の修整を受けるとともに絆魂を得る。
Rating:4.0
まさに白緑生物デッキが求めていたものだ。
どうあれこの2色は人間が最も多いから、大掛かりな戦闘をしのぐ手段として使える。(しかも、もれなく3/3絆魂がやってくるんだ)
こいつは単体でもかなりのもんだよ、アタッカーを不意打ちできるそこそこのサイズなんだからね。加えて絆魂を内蔵しているから、装備品やオーラ、バットリとの相性は格別だ。
気紛れな霊
{2}{U}{R}
クリーチャー ― スピリット
1/3
飛行
あなたがインスタント・呪文かソーサリー・呪文を1つ唱えるたび、ターン終了時まで、気紛れな霊は+3/+0の修整を受ける。
Rating:3.0
とんでもない打点を叩きだす可能性がある。
だけど4マナ多色アンコモンなら、それよりも単体で強い能力が欲しいね。
コイツへのバックアップが十分じゃないなら、おそらく1ターン平均たった2ダメージのもろい生物だ。
ありがたいことに、青赤は「呪文シナジー」の色で、基本的にスペルをたくさん確保できるだろう。
ドローがうまく噛み合えば、恐ろしい脅威となるだろうね。
嘆き細工
{1}{B}{G}
クリーチャー ― 植物・スケルトン
3/2
速攻
昂揚 ― 嘆き細工が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカードにカード・タイプが合計4種類以上含まれる場合、このターン、パワーが2以下のクリーチャーではブロックできない。
Rating:2.5
ヴォルダーレンの決闘者に似た(やや劣りそう)サイズとテキストだ。
決闘者よりコストは1少ないが、金枠でしかも基本アグロでない2色の組み合わせときた。
コスパは高いので、黒緑デッキならいつでも採用するだろう、だけどドラフト序盤でコイツから色を決めるのは美味しくないな。
騎乗追撃
{R}{W}
インスタント
ブロック・クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。ターン終了時まで、この戦闘でそのクリーチャーにブロックされていたクリーチャーはトランプルを得る。
Rating:3.0
白赤アグロをプレイするなら、勝ち馬に乗せてくれるカードだ。
優良除去呪文で、相手にかなりのダメージを叩き込んでくれる。
白赤アグロは攻め続けさせてくれるカードを何であれ求めていて、コイツはその中でまさに最高の1枚だろう。
巣網を見張るものにブロックされた8体の生物全てに、トランプルが付与されることもお忘れなく。
呪文捕らえ
{1}{W}{U}
クリーチャー ― スピリット
2/3
瞬速
飛行
呪文捕らえが戦場に出たとき、点数で見たマナ・コストが4以下の呪文1つを対象とし、それを追放する。
呪文捕らえが戦場を離れたとき、その追放されたカードのオーナーはそのカードをそれのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
Rating:4.0
カードパワーを考えてみると、実際あらゆる点で最高値に達している。
3マナ2/3飛行は凄くコスパが高い。
瞬速があるから望むならアタッカーを不意打ちできるし、他の選択肢と併せてマナを構えることもできる。(一時的だが)呪文を打ち消しつつ、回避もちアタッカーを追加できるのは盤面で大きく優位が取れる。
コイツは青白って組み合わせが求める種族、スピリットでもあるんだ。
とはいえ、コイツにも限界がある。
そのあと除去されてしまうと、相手はついに呪文を唱えられるんだ。
だがもし打ち消したのが軽い生物なら、数ターン遅らせた時点でかなりの価値がある――ようやく戦場に出た時には大したことなくなってるだろうね。
バットリのような状況を選ぶ呪文を打ち消したなら、相手はそいつを活用できないだろうな。
あらゆる呪文を打ち消せるわけではないが、4マナ以下なら何でもよいので、打ち消す対象に困るはずがないね。
どうあれ、テンポアドを稼ぎながら早期に盤面に出すタイプの生物で、終盤のボムを打ち消すべく、手札にずっと抱えておきたい奴ではないと思うよ。
実地研究者、タミヨウ
{1}{G}{W}{U}
プレインズウォーカー ― タミヨウ
4
+1:クリーチャー最大2体を対象とする。あなたの次のターンまで、対象としたクリーチャーが1体戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引く。
-2:土地でないパーマネント最大2つを対象とし、それらをタップする。それらは、それらのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
-7:カードを3枚引く。あなたは「あなたは、あなたの手札から土地でないカードを、それらのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。」を持つ紋章を得る。
Rating:4.5
PWがリミテでどれほど強力なのかみんなご存知のことと思うし、五分の盤面でもタミヨウを唱えれば大抵のゲームに勝てるだろう。
リミテッドでは生物を投入することになるから、+1能力はカードを引くために自分の生物に使うことも、戦闘を難しくさせるべく相手の生物に使うこともできる。
君が盤面で勝っているなら、-2能力を使えばゲームに勝てるだろう。
君が押されているなら、この能力で盤面を取り戻すまでの時間を稼ぐべきだね。
この実地研究者の1つの欠点は、リミテじゃ奥義がそこまで凄くないってことだ。(紋章と3枚のランダムなカードがめちゃめちゃ欲しいからタミヨウを使う、ってことはないだろうね)
もう1つの欠点は、3色を要求するってところだ。本セットは2色環境で、色をタッチするのは高くつく。
既に白緑や白青、青緑でドラフトしていれば、タッチを検討してもよいくらいにリターンがある。
だけど、白緑速攻デッキで色の安定性が低下すれば、まず動きがぎこちなくなるだろうね。
タミヨウをデッキになじませるには下準備がいるし、4ターン目に安定して唱えられるためには、さらに手間がかかるね。
爪の群れのウルリッチ
{3}{R}{G}
伝説のクリーチャー ― 人間・狼男
4/4
このクリーチャーが戦場に出るか爪の群れのウルリッチに変身するたび、クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+4/+4の修整を受ける。
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、爪の群れのウルリッチを変身させる。
//////揺るぎない頭目、ウルリッチ
伝説のクリーチャー ― 狼男
6/6
このクリーチャーが揺るぎない頭目、ウルリッチに変身するたび、あなたがコントロールしていない狼男でないクリーチャー1体を対象とする。あなたは「このクリーチャーはそれと格闘を行う。」を選んでもよい。
各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が2つ以上の呪文を唱えていた場合、揺るぎない頭目、ウルリッチを変身させる。
Rating:4.5
爪の群れのウルリッチはSOIの主要人物で、多くの狼男のフレーバーテキストでその名に触れられている。
彼はまた、異界月で唯一の、エムラクール堕ちしていない「正統派」狼男のようだね。
このたびようやくカード化されるまで、俺は彼にかなり期待していたよ。
人間サイドは事実ちょっとパッとしない。
場に出ると、他の生物1体の打点を高めてくれる、けれど相手のチャンプブロックを防ぐすべはないんだ。
だけど狼男サイドと来たら、これっぽっちもがっかりするところがない。
相手の最強生物の1体を討ち取れる6/6となれば、フィニッシャーだ。
この効果は実際のところゲームで2回以上誘発できそうだから、本当にバケモンだよ。
以上が異界月のリミテ評価だ!
SOIと結構同じで、高めにピックしてドラフトの指針とするべき強力レア――ボムとまではいかないものもあるけど――がたくさんあるように見える。
多色レアは特に顕著だ。
さて現在、2色の組み合わせ10パターン全てがドラフトで使える、とまでは言い切れないね。
特に、白青スピリットと赤黒吸血鬼はかなり強化されているんだ。
現出能力は見かけ通り強力だろうから、青緑現出デッキを構築する完璧な手法を見出せば大きな武器になると思うぜ。
SOIリミテッドは十分に楽しく人気のあるフォーマットだ。
EMNがそれを損なわないことを祈ろう!
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