SCGでリミテ記事があったので訳。
包括的な本環境の戦略記事ではなく、実際にあったピックの場面からドラフト時点でどのように立ち回るべきか、と振り返るものです。

ライターはRoss Merriam。
プロプレイヤーに疎い俺は「誰?」レベルだったのだけど、SCGの構築大会で結構な戦績を残している。

参考:MTG GOLD FISH
https://www.mtggoldfish.com/player/Ross%20Merriam

また、公式記事で「ストームマスター」として紹介されたことも。
参考:2016GPコロンバス(レガシー)カバレージ
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpcol16/master-of-storm-ross-merriam-2016-06-11

リミテよりまず構築の人ってイメージなんですが、単純に好きなんかな。以下本文。


原文:http://www.starcitygames.com/article/33809_Drafting-Digest-Kaladesh-And-GPAtlanta.html

カラデシュ、到来!
まったくもって素晴らしいヘリコプター(厄介だって?まあ、そこは君の見方次第だな)、襲来!
新スタンのメタゲーム議論となればコイツの話ばかりだね。
そして、ドラフト環境もまたすっきり新しくなったんだ。

今週末のGPアトランタまで、本環境は競技レベルではひも解かれないだろう。だから、まだ数日は練習が必要だな!
同じく練習する俺に協力するより、いい方法があるかい?
結局のところ、その思いやりは知識の共有につながるんだぜ。

だから俺たち双方に旨い話ってわけだ。
さて、最近のカラデシュドラフトから2つの興味深いピックをここにあげよう。
ドラフトがいつだってそうであるように、1パック目の初手というケースから始めるぜ。


・屑鉄場のたかり屋
・通電の喧嘩屋
・改革派の霊気砲手
・製造機構
・理論霊気学者
・放埓
・亢進するサイ
・亢進するアイベックス
・ドゥーンドの調査員
・亢進するネズミ
・生存確約
・断片化
・むら気の巨人
・撃墜

※訳注:なお、この記事内には「どれ取る?」アンケートも同梱されています。
投票すると各カードの得票率が確認できます。気になる人はクリック!

これを見た俺の感想かい?
うわぉ、こいつは奥深いね。
あらゆるカードがプレイアブル、もっとも撃墜だけは100%サイドボード要員だけれど。しかしその他13枚はメインに入れても問題ない。
こういうパックはいつだって特別に関心を引くね、卓の状況について多くの情報をひっさげて帰ってくるからな。

もちろん、君の真横の人が何色かを判断することは重要だ。上下での被りを避けられるからね。
しかし、卓全体で安いのはどの色か、を判断することも同じくらい価値がある。

そうすりゃ、空いてる色に移行して、ドラフトの遅い巡目で高得点カードにありつけるだろうね。
こんなパックの初手番となった時、一周してきた残りの内容からその情報を合理的に入手できるんだ。
だから、時間をかけてパックの内容を記憶し、9手目が来るときに備えておくべきだね。

しかしさしあたって、いま何をピックしようか?
俺が順位をつけるなら、屑鉄場のたかり屋、通電の喧嘩屋、亢進するサイ、改革派の霊気砲手ってとこだな。
最初の3枚はマナレシオが最高だし、さらに価値を高めるなかなかの能力持ちと来た。
霊気砲手はエネルギーに特化すれば、自身も大量に発電できる、非常に有用な生物だ。

多色カードを初手ピックするのは気が進まない。
特に今回、他候補のサイが全然悪くないカードだ。だから俺は、喧嘩屋を候補から消すね。
霊気砲手を取るって意見には全く同意できない。だがそれは、本環境における我々の経験不足からくるものだ。

屑鉄場のたかり屋は魅力的だね。
なぜって、霊気装置や飛行機械の群れとよくない交換を取られておしまい、とはいかないからだ。3マナ域とよく相打ちになるだろうが、復活コストは高すぎるなんてことはない。
さらに、黒が入っていないデッキでも2マナ3/2バニラとして使うことは許容できる。柔軟性はいつだって価値があるんだ。
とまあ以上の理由から、今回は俺ならレアに傾くね。

そのあと数ピックを経て、現在のプールはこんなところだ。

屑鉄場のたかり屋
鋳造所の検査官
ドゥーンドの調査員
亢進するネズミ
自己組立機械
ヴィダルケンの刃の達人
生存確約
無謀な炎織り

次のピックはもちろん、例の初手パックが一周して帰ってくるわけだ。


・理論霊気学者
・放埓
・亢進するネズミ
・生存確約
・断片化
・撃墜

※訳注:ここでも何とる?アンケートが同梱しています

ピック済みのプールから、黒は定まったが、他の色はちょっと手を出す程度で、2色目を決める確かな指針に欠けていると判断できる。
初手にあった黒のカード3枚中2枚が1周したのは、黒がおいしいポジションというサインだね。
あとはもう1色を同卓のメンバーと争うだけだ。

俺はまた、赤と緑が早々にオーバードラフトされてしまったと判断するね。
なぜって、比較的弱いむら気の巨人すら一周しなかったんだからな。
最後に、唯一の青いカードでそれ自体手堅いコモンである理論霊気学者がいまだ残っている。ってことは、青が空いている強烈なサインだ。

結論からいうと、こいつは色を決めて霊気学者を取るにふさわしいケースだ。
だけど、俺は2色目の選択肢を保留して黒いカードをとる方が好みだね。
本環境におけるアグロな生物だから、2マナ域を埋める申し分ない生物としてネズミに惹かれるんだ。
しかし、2色目を決めるにあたりここのピックから得た知識は頭にとどめておくよ。
ボムを見ればそれに引っ張られて2色目を決めるけど、そういう場合を除けば、ほとんどの場合は黒青デッキが最終形になると予測するね。

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